神経伝達調整治療
「痛み」とは何か?
生体の機能や構造の異常を知らせる脳からの信号であって、痛みの部分が異常の原因とはかぎりません。
患者さんの訴えの通り、痛みの部分を治療しても良くならないことがあります。
これは、痛みの部分が“この痛みの本当の原因”ではないからです。
ですから、一時的に楽になったとしても、また元の状態に戻ってしまうのです。
「病」とは何か?
生体の恒常性が、くずれた時に表れる症状であって、その原因は多岐にわたります。
人間が生きるうえにおいて、呼吸したり、食べ物を食べることで栄養を吸収したりする機能
(ホメオスタシス)のバランスが崩れた時、病気として症状が現れる。
つまり、その病気として現れた症状に対して治療しても、病気の原因に対しての治療にはなっていないのです。
新たな治療の概念
痛みや病気の症状を治療しても良くならない患者さんは、どう治療すればよいのか?
治りにくい患者さんを見てみると、過去に首や頭、尾てい骨、体を強く打ったりしたなど、これにより受けた外圧によって硬膜や脳・神経系にダメージが残るため、そこからの信号がうまく伝えられずに慢性的な疾患となっている場合が多く見られます。
つまり、体が治りにくい状態になっているのです。
神経伝達調整治療
神経伝達調整治療とは、頭蓋骨や仙頭を調整することで硬膜の歪みを取り除き、自然治癒力が最大限に発揮できるようにする治療法です。
脳硬膜の歪みが調整されると、脳脊髄液の流れの阻害が無くなり正常な圧力を取り戻します。
ホルモンの分泌が活発になり、特に不定愁訴・自律神経失調症に効果が発揮されます。そうするとお年寄りも元気になってくるのです。
「膜」の調整も大切です
筋肉を見ると、神経や血管は筋肉と筋膜の間を通っている事が分かります。神経伝達を良くするには、この「膜」の調整が欠かせません。
人間の体には、多くの膜が存在しています。脊髄神経を包む「脊髄硬膜」、筋肉を包む「筋膜」、内臓を守る「腹膜」、胸腔と腹腔に分ける「横隔膜」など。筋肉や内臓の動きを支配する神経の働きが、膜の歪みによって阻害されている場合も多いのです。
※神経伝達調整治療は、神経の伝達を阻害する歪みを取り除き、正常化することで、脳や脳内ホルモンの働きを活性化し自己調整力や生体恒常性(ホメオスタシス)を高めることができます。
また体内の、体液・リンパ・血液・気などの流れが促進されることで、内臓の働きも高められます。
この治療の真の目的は、単に痛みや病気の症状を改善することだけではなく、人間の本来あるべき健康体を取り戻すことが目的です。